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チャーチ「ディプロマット」はヒールの装飾にも一切スキなし!後ろ姿まで美しく魅せる
すらりとしたヒールカップも魅力的。カウンターから流れるように施されたパーフォレーションやピンキングなどの装飾は一分のスキもなく、バックからのアングルでもエレガントな雰囲気を醸し出している。下から覗くわずかな縫い目もアイコニックだ。やや大きめで、力強い造りのヒールリフトにも注目したい。また、見えない部分ではあるが、チャーチの靴はヒールを留める釘に関してもしっかり打たれていることで有名。細かい点にも一切手を抜かず、真面目で丁寧に造られているからこそ長く付き合うことができ、それが愛好家から支持される理由でもあるのだ。
刻印される都市名で世代が分かるチャーチ「ディプロマット」のインソール
クォーターライニングや無着色のインソールもチャーチの職人魂を感じさせる。ブランドロゴと都市名の刻印もチャーチならでは。かつては「LONDON」「PARIS」「NEW YORK」の3都市のみであったが、プラダの傘下に入りミラノ店がオープンしたことによって「MILAN」が追加。そして2013年12月、東京・表参道店がオープンし「TOKYO」が追加された。刻印される都市の数で、自分の所有するチャーチがいつの時代のものか分かるのも面白い点だ。もちろん今後インソールに連ねる都市が増えていったとしても、ディプロマットは変わらない魅力を放ち続けるだろう。
硬派なチャーチらしさが表れる「ディプロマット」のアウトソールは実用性を重視してオープンチャネルを採用
グッドイヤーウェルト製法で手がけられたチャーチの靴は、出し縫いの糸を隠さないオープンチャネルにしているのが特徴。高級ドレスシューズに稀に見られるようなヒドゥンチャネル(伏せ縫い)仕様ではなく、あえて縫い目を伏せずむきだしのままにすることは、装飾性よりも実用性を選ぶというチャーチの姿勢の表れでもある。しっかりとした歩行感を実現していることに加え、チャーチのこうした潔いスタンスは、”必要以上に格好つけることを是としない紳士”からも、すこぶる好感度が高い。