
数ある選択肢が存在するメンズウォレットだが、とりわけLOEWE(ロエベ)の財布には選ぶべき魅力がある。その魅力とともに、読者におすすめしたいモデルを厳選して紹介する。
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LOEWEの財布を選ぶべき理由1スペイン王室御用達!皮革製品に強い老舗ブランド
ロエベは、1872年にスペインにて創設された老舗のラグジュアリーブランドである。他のラグジュアリーブランドと比較して、このブランドが突出し続けているのが“優れた皮革製品”だ。それもそのはず、実はこのブランドは、ドイツ人の皮革職人のエンリケ・ロエベ・ロスバーグ氏が、皮革産業が栄えるスペインに行った際にシルクのような上質の革と出合い感銘を受け、同国のマドリードで革職人を集めて1846年に皮革工房をスタートしたことに端を発しているのである。
「皮の選定」「皮革の仕上げ技術」「裁断・縫製技術」「デザイン」等における優位性は他を圧倒し、スペイン王室御用達になるほど。以上は、皮革製品の代表格である財布選びで、このブランドを選ぶ大きな理由になるだろう。
LOEWEの財布を選ぶべき理由2ファッション性が極めて高いブランドイメージへの進化
ロエベは、1996年にLVMHの傘下に入って以降、数々のクリエイティブディレクターを招聘してきたが、特にJ.W. アンダーソンのデザイナーであるジョナサン・アンダーソンが2015年春夏シーズンより参画したことで、革製品に強いラグジュアリーブランドというイメージを保持しながら、洋服も含めてファッション業界の第一線で認められるファッショナブルなブランドイメージが完全に確立された。
ちなみに、年間1億6000万人規模の購買・検索データを基に公表されるLystの「The Lyst Index」では、2025年第1四半期にロエベが最もホットなブランドランキング1位を獲得した。革職人によるこだわりの財布といえば、「品質は良いけどデザインが野暮ったい」「ブランドイメージがお洒落じゃない」といったケースも多く見受けられるが、ロエベの財布は例外中の例外だ。革製品としての品質の良さ、完成度の高いデザイン、そしてファッショナブルなブランドイメージを兼ね備えたロエベの財布は、多くのメンズにとって良き選択となるだろう。
出典:https://www.lyst.com/build/the-lyst-index-q1-25/
そして2025年3月、長年ブランドを率いてきたジョナサンがクリエイティブディレクターの退任を発表。後任には、PROENZA SCHOULERを立ち上げたジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスの就任が決まっている。2025年秋冬シーズンは、ジョナサンが手掛けた最後のコレクションだ。ロエベの世界観を通して彼のクリエイションを体感できるのは今季がラストなので、是非チェックしてほしい。
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LOEWEの財布を選ぶべき理由3皮革へのこだわりとアイコニックな意匠
ロエベの財布には上質なカーフが採用されているが、一言にカーフと言っても「クラシックカーフ」「シルクカーフ」「サテンカーフ」「シャイニーカーフ」「シャイニーナパカーフ」「ソフトグレインカーフ」などなど、柔らかさやハリコシ、ツヤ感、表面の手触りにおいてバリエーションがあり、それぞれに異なる魅力を備えている。下の画像は、ロエベの公式オンラインストアの商品ページだが、ロエベの革製品に関しては、最も目立つ商品名の部分に、採用されている素材が記載されている。以上からもロエベが、他とは一線を画するレベルで革にこだわっていることがうかがえる。
また、ジョナサンが考案した「パズル」など、現在のロエベを象徴するアイコニックなデザインが財布に落とし込まれたラインナップも展開されており、これも大きな魅力だ。
続いては、筆者が特におすすめするロエベの財布を10種ピックアップの上、紹介する。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布1パズル スリム コンパクトウォレット(クラシックカーフ)
日本の折り紙に着想を得てジョナサン・アンダーソン氏が考案したパズルバッグといえば、2015年春夏コレクションで発表されて以来、女性の間で非常に人気が高く、現在のロエベを代表するマスターピースとして君臨している。そんなパズルバッグのデザインエッセンスを反映した財布や小物は、ブランドロゴを見ずとも「ロエベだ!」と分かるアイコニックさが魅力。まずピックアップしたのは、そんなパズルデザイン、そしてロエベで最も定番のクラシックカーフが採用されたミニ財布。小銭入れ、6つのカードポケット、4つのスリップポケット、紙幣用ポケットがぎゅっと詰まっており、メインはカードや電子決済だけど、現金も使うという男性にぴったり。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布2LOEWE x Albers スリム コンパクトウォレット(ナパカーフ)
無地デザインにワンポイントロゴ、カラーは黒やダークブラウンといった落ち着きのある色味が中心に展開されているメンズウォレットだが、ときには冒険してみてはいかがだろうか。こちらの財布は、バウハウスに学んだ20世紀のモダニズムアートの巨匠ジョセフ・アルバースの『Homage to the Square』シリーズが着想源。異なる種類の革を精密にカットしてはめ込むレザーマルケトリーという技法を用いて、2つのスクエアがあしらわれている。そんな大胆なデザインの本作だが色味自体は落ち着いているので、スーツスタイルなどにも馴染みやすい。同様の着想源でさらに色鮮やかな財布が気になるという方は、ウィメンズモデルをチェックしてほしい。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布3パズル バイフォールド コインウォレット(クラシックカーフ)
ロエベのメンズ財布のなかで最も売れているのが、二つ折り財布の「バイフォールド コインウォレット」のシリーズ。コインケースも備わっており、オーソドックスな使い勝手が人気の理由だ。そんな間違いのないシリーズのなかから、ロエベらしい品の良い遊び心を感じさせるデザインの財布をピックアップ。パズルデザインを取り入れた本作は、基盤となっているサンド、ネイビーといった落ち着ついた色味に、トロピカルグリーンが映える。表面の凹凸が少ない滑らかなレザーの“クラシックカーフ”が採用されているので、攻めた色使いだが上品な佇まいに。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布4トライフォールド ウォレット(サテンカーフ)
世界に遅れて日本でもようやく普及しつつあるキャッシュレス決済だが、やはり現金しか使えないお店もまだまだ存在し、日本においては財布に紙幣やコインの収納力があると便利なのが実情。そんな中、注目度が高まっているのが、コンパクトなサイズでありながら小銭の収納力にも優れた三つ折り財布だ。こちらの「トライフォールド ウォレット」は、“ロエベ アナグラム”の意匠がエンボス加工で施されており、少しポップな雰囲気に。しかしながら、サテンのようにややマットな渋い光沢と強いハリ感が特徴のサテンカーフを用いることで落ち着いた雰囲気を付加し、シーンを選ばず使えるデザインの範疇に収まっているのが◎
イケてるメンズに推すLOEWEの財布5バイフォールド ウォレット(ソフトグレインカーフ)
キャッシュレス決済が普及し切っていない日本社会だが、割り切ってカードと予備の紙幣しか持ち歩いていないといった方も多いはず。そんな方には「バイフォールド ウォレット」がオススメだ。ブランドのメンズ財布のなかで特に人気のシリーズ「バイフォールド コインウォレット」のコインケース部分が、カードスロットに置き換えられており、カードを8枚収納可能。素材には傷が目立ちにくいソフトグレインカーフを採用しており、柔らかい手触りでクタッとした質感となっている。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布6バイフォールド コインウォレット(テクスチャードクラシックカーフ)
こちらはテクスチャードクラシックカーフを使用したバイフォールド コインウォレット。シェブロン柄のエンボス加工が、クラシックカーフを採用した上品な佇まいの中に個性を宿す。シボ加工が施された同じタイプの財布と比較して、よりソリッドな佇まいとなっている。シルバーで配されたブランドロゴも◎
イケてるメンズに推すLOEWEの財布7トライフォールド ウォレット(サテンカーフ)
こちらの「トライフォールド ウォレット」は、フロントに同色のLOEWEアナグラムのデボス加工入りパッチを配置。一見シンプルなデザインながら、イイ感じのアクセントとなっている。ちなみに、半世紀以上に渡って使用されているLOEWEアナグラムは、ジョナサンがロエベに参画してからリモデルされており、こちらも彼が残した意匠の1つだ。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布8パファー アナグラム バーティカル ウォレット スモール(シャイニーナパカーフ)
こちらの「パファー アナグラム バーティカル ウォレット スモール」は、ウィメンズモデルからピックアップ。光沢感のあるブラックのシャイニーナパカーフのボディにあしらわれたゴールド仕上げのメタルのアナグラムが、クラシカルな雰囲気を演出している。ネイビーをベースにシルバーのアナグラムが施されたモデルも登場しており、そちらもオススメだ。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布9ジップアラウンド ウォレット (ソフトグレインカーフ)
普段からバッグを持ち歩く男性ならば、長財布も有力な選択肢になるだろう。単純に収納力が高いという利点に加えて、いわゆるクラス感やコンサバ感といった類のイメージを演出したい場合に効果的だ。今回ピックアップしたのが、ロエベらしくかしこまりすぎないデザインが魅力の「ジップアラウンド ウォレット」。フロントのアナグラムのエンボス加工は、財布の曲線と並行になるよう入れられており、職人技術の高さを感じられる仕上がりとなっている。グレインカーフスキンを採用することでカジュアルシーンで使っても違和感がない按配のデザインに。紙幣用ラージポケットが2つ備わっているので、領収書も問題なく収納可。
イケてるメンズに推すLOEWEの財布10パズル ロング ホリゾンタル ウォレット(クラシックカーフ)
こちらのパズルデザインを取り入れた長財布「パズル ロング ホリゾンタル ウォレット」は、ジップが無いので開閉幅が広がり、カードや現金を取り出すときのストレスが軽減される。また、財布をコートやジャケットの内ポケットに収納する際、チャックを裏地に引っかけて傷つけてしまう恐れもあるが、本作なら心配無用。 お値段もジップ付きと比較して安めとなっている。