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メゾン マルジェラの財布8選|4ステッチとグラム スラムが語る美学

メゾン マルジェラの財布8選|4ステッチとグラム スラムが語る美学

財布は持ち主の価値観を映す小さな鏡だ。サイズや機能面はライフスタイルに合わせて選ぶものだが、ブランド選びには所有者の思想がより鮮明に反映される。今回はメゾン マルジェラの財布を持つ意味と、その選び方を探っていく。

メゾン マルジェラの財布を持つ意味とは?匿名性と反逆の精神に共感している証になる!

財布は、持ち主の思想やスタイルを投影する存在だ。どのモデルを選ぶかはライフスタイルや好みによって変わるが、根本にあるのは「自分はどんな文化に属したいのか」を静かに宣言する姿勢。例えば、ブランドロゴを前面に押し出す財布を選ぶことは“権威”や“ステータス”を誇示する選択となる。一方、メゾン マルジェラの財布を持つということは、そうした価値観とは別の美意識に共鳴していることを示す。

メゾン マルジェラが提示するのは“匿名性”と“反逆精神”だ。ロゴを掲げる代わりに背面に施した4つの白いステッチで存在を示すことは、名前ではなくデザインそのものを見抜く眼差しを前提にしている。さらに、フラットで硬質なレザーが一般的とされてきた財布に、あえて柔らかなキルティングを落とし込む発想は、常識に抗いながらもデザインの可能性を広げる挑戦である。つまりメゾン マルジェラの財布を選ぶことは、ブランドの名前で自分を語るのではなく、「デザインの本質で語る美学」や「既成概念を問い直す姿勢」へ共感していることを表明する行為なのだ。

メゾン マルジェラの財布どう選ぶ?伝統の4ステッチ or 革新のグラム スラムの2大意匠を軸にそれぞれの用途に合わせて

メゾン マルジェラの財布を語る上で欠かせないのが”4ステッチ”と“グラム スラム”という二大デザインだ。どちらも一目でメゾン マルジェラと分かるアイコンでありながら、その成り立ちと意味は対照的である。4ステッチは1988年の創業時から受け継がれてきたデザインであり、創業者マルタン・マルジェラのレガシーだ。もとは洋服の背面にブランドタグの代わりとして施されたデザインで、服の要素が財布へ派生した稀有なケースである。

一方のグラム スラムは2018年に登場した新しい意匠で、ブランドの二代目クリエイティブ・ディレクターを務めたジョン・ガリアーノがバッグとして生み出し、後に財布へと展開された。柔らかなキルティングは、フランス・マルセイユに伝わる伝統的な手縫いのキルト“マトラッセ”が着想源である。過剰なまでにふかふかとした質感を落とし込むことで、財布にウィットを宿した。ジョン・ガリアーノがコレクションテーマとして掲げてきた「無自覚の動作に漂う、本来意図していない色気やエレガンス」を意味する“アンコンシャス・グラマー”をまさに体現している。

二大デザインの背景を押さえたら、次は具体的なラインナップを見ていきたい。ここからはオススメのメゾン マルジェラの財布を紹介!

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